「お父ちゃん、なんかちゃう……」
「なにがちゃうねん。観覧車乗りたい言うてたやないか」
「うちが乗りたい言うたんは、ロンドン・アイや! 道頓堀のドンキの観覧車ちゃうねん! ロンドン・アイのてっぺんから見るロンドンはおもちゃの町みたいやねんて」
「ほら、グリコも通天閣も見えるやないか。ロンドンよりなんぼかおもちゃの町みたいやんけ」
「ロンドン・アイからテムズ川見たら、曲がりくねってるのがわかるねんて。道頓堀川は地上から見ても観覧車から見てもまっすぐやんか!」
「ほんなら、ひらパーや天保山行くか? 梅田のHEPはアホみたいなカップルがうじゃうじゃおるからな。エキスポはあかんで、モノレール高いから」
「うちは日本一不幸な少女や。もうこんな人生イヤや……」
「おい、おまえどこ行ってん? こんな観覧車の密室でいなくなるなんてありえへんやろ! なんで消えたんや~!!」
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そう、観覧車の密室から人間が忽然と消えてしまうなんて、ありえません。
そんなありえないことが起きてしまったのが、シヴォーン・ダウド『ロンドン・アイの謎』(東京創元社)です。
主人公である12歳のテッドが、いとこのサリムにロンドンを案内してあげようと、姉のカットと3人でロンドン・アイへ向かう。すると知らない人があらわれて、ロンドン・アイのチケットを1枚ゆずってくれると言う。そのチケットでサリムをロンドン・アイに乗せてあげて、下で待つことにしたテッドとカット。ところが、ロンドン・アイからおりてきた乗客のなかに、サリムの姿はなかった。「ほかの人とはちがう仕組みで動く」脳を持つテッドは、8つの仮説を立てて、この謎に挑む……
そしてわれわれもこの謎に挑むべく、『ロンドン・アイの謎』を課題書として、大阪翻訳ミステリー読書会を開催いたします。そしてなんと!! 訳者の越前敏弥さんをゲストにお迎えして、約3年ぶりに対面で行いたいと思います。
対面開催を待ち望んでいたかた、オンラインでおなじみになったかた、まだ読書会自体に参加したことがないかたも、ぜひこの記念すべき対面読書会復活回にご参加ください。
いつものように、オススメ本を紹介する時間も設けたいと考えています。今回のテーマは〈観覧車、もしくは遊園地が出てくる小説〉です。ミステリーでなくても、日本のものでも結構ですので、思いつく本があれば、ぜひお教えください。(強制ではありません)
開催日:2022年10月22日(土)
時 間:19:00〜21:00頃(開場18:45)※懇親会は予定していません
課題書:シヴォーン・ダウド『ロンドン・アイの謎』
(越前敏弥 訳/東京創元社)
場 所:各鉄道会社の大阪駅、梅田駅等から5~15分以内のところ。
(詳細は参加受付メールにてお知らせいたします)
※会場は食事禁止となっておりますので、ご注意ください。
(飲み物は可)
参加費:500円(当日受付でお支払いください)
定 員:10名(ゲスト・世話人は除く)※定員27名の部屋を使用します
受付開始:2022年9月24日(土)20時~
(受付開始日より前に届いたメールは受付できませんので、ご了承ください)
osakamystery@gmail.com までメールにてお申し込みください。
件名を「10/22読書会参加希望」で、本文を下記フォーマットでお願いします。
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1.お名前:
2.ツイッターID(任意):
3.緊急連絡用の電話番号:
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※課題書は各自でご用意いただき、読了のうえ、ご参加ください。
※ハンドル名等での参加はご遠慮いただいております。ご本名、もしくは
著訳者名でお申込みください。
※定員になり次第締め切り、その後はキャンセル待ちといたしますので
ご了承ください。
※申し込みメール受信後48時間以内に受付メールをお送りします。送信後
48時間以上経過しても受付メールが届かない場合、メールの受信設定を
確認のうえ、再度、専用アドレスまでご連絡ください。
また、新型コロナ感染拡大防止にご協力をお願いします。
お申し込み前に下記の注意点をご確認ください。
・発熱、咳、のどの痛み等の症状があるかたは、出席をご遠慮ください。
・マスクを着用してください(不織布マスク推奨)。
・来場直前に館内で手洗い、手指の消毒をお願いします。
・諸事情により当日中止になる場合があります。
※以上の注意事項を守ってくださらないかたには、ご退出いただきます。
みなさまのご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
大阪翻訳ミステリー読書会世話人:上野 真由
信藤 玲子 (twitter アカウント:@RNobuto))