北東京読書会の運営も軌道に乗り始め、おかげさまで第5回を開催することとなりました。課題図書は、既にお知らせしたとおり、『木のぼり男爵』(イタロ・カルヴィーノ著/米川良夫訳)を取り上げます。
少年・少女時代、家族に叱られて家を飛び出した経験は、一度や二度どなたでもあることでしょう(たぶん)。「一生帰るもんか!」と、これからの苦難を想定し、お菓子と七つ道具をこしらえ、威勢よく飛び出します。しかし、心細くなったり、お腹が空けば、気づくと家の前にリターン……。
燃えたぎった反骨心が、しばらくすると収束していくのは、よくあるお話。しかし、今回の主人公の頑固っぷりは一味違います。
「疲れて気の変わるまで、そうしていなさい!」と叫ばれた。
「気はけっして変えません!」と、枝の上から兄がいった。
「おりる時は、覚悟をしておきなさい!」
「じゃあ、ぼくはもうおりません!」そして、そのことばを守った。
(『木のぼり男爵』本文より引用)
カタツムリ料理を拒否した少年は木に登り、以来、恋も冒険も革命もすべて樹上という、奇想天外な物語を繰り広げます。
カルヴィーノってなんだか凝っていて敷居が高い印象を持つ方、あるいは、これから読まれる方にとっても、本作は馴染みやすいテキストです。どうぞ気軽にご参加ください。世話人一同お待ちしております。
日時:6月18日(土)16:00-18:00
場所:JR中央・総武線 西荻窪駅から徒歩5分の会場(詳細はお申し込みの方に別途メールにてご案内します)
課題図書:『木のぼり男爵』イタロ・カルヴィーノ著/米川良夫訳(白水Uブックス/¥1404)
参加費:一般 500円 学生・未成年300円
定員:18
読書会終了後に、別会場にて懇親会を実施します(別会費)
参加方法:件名を【読書会6/18】として、下記のフォーマットをご利用のうえ、kitatokyo.dokusyo@gmail.com までお申し込みください。
- お名前:
- ご連絡先電話番号:
- 区分:一般/学生・未成年(いずれかを消してください)
- 懇親会(別会費):参加/不参加(いずれかを消してください)
受付期間:先着順で受け付け、定員に達した時点で締め切らせていただきます。
その他ご不明な点がございましたら、kitatokyo.dokusyo@gmail.comまで気軽にお問い合わせください。
北東京読書会世話人
内田義久(Twitterアカウント:@dokuyoymym)
熊井ひろ美
白須清美(Twitterアカウント:@Rashisu)
後援 翻訳ミステリー大賞シンジケート