2022年1月29日(土)、第13回翻訳ミステリー大賞・予選委員会がオンラインにて開催されました。今年度の予選委員は、上條ひろみ、白石朗、高山真由美、田口俊樹、東野さやかの5名です(姓名50音順)。当日の委員会には、5名全員が出席しました。また、議事進行の公正を期すために、事務局の杉江松恋が議事立会人をつとめました。
会合では、まず出席者確認をもって予選委員会の成立を宣言したのち、2022年1月8日(土)に締め切られた予備投票結果について、立会人をふくめて全員で集計表を参照のうえ、以下の点の確認作業をおこないました。
・総投票は150名、有効票数は148。総投票作品は全64作。投票者の属性は、一般読者103、出版関係者10、翻訳者37でした(前々回より、予備投票の資格は「すべての翻訳ミステリー読者」となっています)。
※無効だった2票は、ノンフィクション作品への投票(1票)と、作品名を書く欄に作品名以外が記入されていた票(1票)です。全員で確認のうえ、無効票としました。
※投票対象となる作品は、2020年11月1日から2021年10月31日までに刊行された翻訳フィクション(奥付に準じます)という規定です。
次に、候補作5作を選定するにあたり、予備投票結果で得票数の多かった上位10作品について検討しました。
まず、得票数1位から3位までの4作品を最終候補作とすることに、委員が全員一致で賛成しました。残る1作品について予選委員による討議と投票がおこなわれ、結果として以下の5作品が選定されました。選定の際の投票では、立会人が集計と確認をおこないました。
なお、投票および選考スケジュールについては後日、あらためて話し合うこととしました。
決定した最終候補作5作(作品名50音順)は以下のとおりです。
『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン/服部京子訳(東京創元社)
『台北プライベートアイ』紀 蔚然/舩山 むつみ訳(文藝春秋)
『ヒロシマ・ボーイ』平原直美/芹澤恵訳(小学館)
『ブラックサマーの殺人』M・W・クレイヴン/東野さやか訳(早川書房)
『亡国のハントレス』ケイト・クイン/加藤洋子訳(ハーパーコリンズ・ジャパン)
今期予選委員会における上記以外の決定事項は以下のとおりです。
・本投票要項や公開開票式と贈賞式の詳細等については、決定次第、当サイト にて公表すること。
・予備投票で投票のあった全作品を近日中に当サイトにて公開すること。
■付記――東野さやか予選委員は、自訳書に関する議論にはいっさい加わりませんでした。該当作については、立会人のもと、出席していた他の予選委員が責任をもって選定しました。
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