アメリカのベストセラー・ランキング
12月23日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門)
- 1. THE RECKONING Up
John Grisham ジョン・グリシャム
ミシシッピ州カントンの名士ピート・バニングは、第二次大戦のヒーローとして地元住民の尊敬を集めていたが、ある日教会に出向き、友人でもある牧師を射殺してしまう。弁護士は懸命に弁護を試みるが、ピーターは、秘密を抱えたまま墓場へ行くことを望んでいるかのように、動機を一切語ろうとしなかった。その秘密は、彼がヒーローとなった戦争の中に隠されていた。
- 2. OF BLOOD AND BONE New!
Nora Roberts ノーラ・ロバーツ
まもなく13歳になろうとするファロン・スウィフトは、かつて両親が暮らしていた町のことをほとんど知らない。ザ・ドゥームによって破壊され、何十億人もが殺されたからだ。レイダーズやピュリティ・ウォーリアーズといった凶悪なグループがファロンをつぎの獲物として狙いはじめると、彼女は“ザ・ワン”としての本来の姿を見せる。
- 3. FIRE AND BLOOD Down
George R.R. Martin ジョージ・R・R・マーティン
〈氷と炎の歌〉シリーズの外伝で、ターガリエン家の歴史をつづった連作中篇集の第1集。『七王国の玉座』の約300年前、征服王エイゴン1世によるウェスタロス大陸侵攻に始まるターガリエン王朝の興亡を描く。この外伝シリーズは全2巻となる予定。
- 4. EVERY BREATH Up
Nicholas Sparks ニコラス・スパークス
父親が難病と診断されたばかりのホープは、ボーイフレンドとの喧嘩をきっかけに将来について考えようと、ノースカロライナ州サンセット・ビーチにあるコテージに向かう。一方、ジンバブエで生まれ育ったシングル・ファーザーのトゥルも、父親だと名乗る人物から手紙を受け取り、はじめてサンセット・ビーチを訪れる。そこで出会ったふたりは惹かれあうが、それぞれの家族のことを考えて苦悩する。
- 5. TARGET: ALEX CROSS Down
James Patterson ジェイムズ・パタースン
刑事アレックス・クロス・シリーズ第26作。急死した大統領の葬儀に参列していた大物上院議員が狙撃され死亡。クロスは新大統領じきじきの命を受け、FBIとシークレット・サービス合同の捜査チームを指揮して犯人を追うことになるが、まもなく第二の暗殺事件が発生する。
- 6. PAST TENSE Stay
Lee Child リー・チャイルド
ジャック・リーチャー・シリーズ第23作。メイン州からサンディエゴを目指す米大陸横断の旅に出たリーチャーは、出発後まもなく、父親が生まれた町の名前の標識を目にし、立ち寄っていくことにした。ところが、はじめて訪れる父親の生家を捜そうと役場に行ってみると、過去80年間にリーチャーという名の人物がその町に住んでいた記録がなかった。
- 7. THE NEXT PERSON YOU MEET IN HEAVEN Up
Mitch Albom ミッチ・アルボム
米国で2003年に刊行されたベストセラー『天国の五人』の続編。前作は事故で死んだ83歳の老人エディが天国で5人の人物に会う話だったが、今回はエディが生前かかわりを持った少女アニーについて描かれ、30歳になったアニーが結婚式当日、大事故に見舞われるシーンからはじまる。
- 8. LONG ROAD TO MERCY Down
David Baldacci デイヴィッド・バルダッチ
スタンドアローンの新作。FBI捜査官のアトリー・パインは、刺し殺されたラバがグランドキャニオンの谷底で見つかった事件を調べる。行方不明になった観光客のしわざに思えたが、真相に近づいていくうちに捜査の中止を命じられ、キャリアを賭けた決断を迫られることになる。
- 9. KINGDOM OF THE BLIND Down
Louise Penny ルイーズ・ペニー
ケベック州殺人課のガマシュ警部シリーズ第14作。前の事件の結果を受けて職を離れているガマシュは、スリー・パインズ村の荒れ果てたファームハウスに招かれ、まったく面識のない老女の遺言執行者のひとりとして指名されたことを知る。
- 10. NINE PERFECT STRANGERS Down
Liane Moriarty リアーン・モリアーティ
都会に疲れた人々に完全な静けさを提供する、人里離れた高級スパリゾート施設〈トランキリウム・ハウス〉。“10日間であなたが変わる”プログラムに申し込み、共に滞在することになった、かつてのベストセラー・ロマンス作家フランシスと8人の宿泊客は、並外れた魅力を放つオーナーと施設のべつの顔にはまだ気づいていなかった。
【まとめ】
ベスト10内で順位が入れ替わるランキングで、初登場は1作のみでした。その初登場作品は、ノーラ・ロバーツの“OF BLOOD AND BONE”。昨年の12月に発表された“YEAR ONE”の続編で、“CHRONICLES OF THE ONE”3部作の2作めです。“YEAR ONE”は、 扶桑社より『世界の果てに生まれる光』として邦訳出版されています。11月11日付のランキングで1位に初登場して以来、7週間にわたってリストに留まっているジョン・グリシャムは、今回、1位に返り咲きました。
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吉野山早苗(よしのやま さなえ) 先日、東京コミコンに初参戦し、エズラ・ミラーさんといっしょに写真を撮ってきました。たいへん神々しかったです。そのエズラがフラッシュ役で出演している映画「ジャスティス・リーグ」の面々をはじめ、DCコミックのキャラクターを一挙に紹介しているのが、『DCキャラクター大事典』です。限定発売なので入手困難かもしれませんが、どこかで見かけた際は、ぜひお手に取ってみてください。