例年より早く訪れた夏の暑さと、最近の、夏とは思えない雨のうっとうしさを理由に企画をずるずると先延ばしにしていた神戸読書会ですが、ようやく第11回読書会の開催をお知らせできることとなりました。今回の課題書は、サマセット・モーム『英国諜報員アシェンデン』です。

『月と六ペンス』の著者、サマセット・モームが英国情報部(いわゆるMI6)員の経歴を持っていたということは比較的知られた話ですが、当時のモーム自身の経験を織り込み、連作短編の形を取って書かれたのがこの作品です。題材について「秘密保持契約のようなものはどうなってたのかなあ」と素朴な疑問を持ちつつも、当時のイギリスの諜報活動網、関係国の協力者の面々、諜報員自身の行動などが、モームの柔らかではあるがクリアな筆致で楽しめます。『月と六ペンス』の次のモーム作品を読んでみたいかたも、今までモーム作品を何となく遠ざけていたというかたも、この作品をお楽しみいただければと思います。

日 時:2017年9月30日(土) 14:00 ~ 16:00(13:30受付開始)
場 所:神戸市中央区内 神戸三宮/三ノ宮駅近くの会議室
課題書:サマセット・モーム『英国諜報員アシェンデン』(金原瑞人訳/新潮文庫)※新潮文庫以外の版でも結構です。
定 員:20名
参加費:一般 500円 学生 300円 (会場・資料代)
・当日、受付でお支払いください。
・学生のかたは、申込時にお申し出ください。

参加申込:
神戸読書会専用メールアドレス kobe.mysterybookclub@gmail.com までお申込みください。
・お申込みの際に、お名前(本名または著訳書のペンネーム)と、ご連絡先のお電話番号(携帯電話でも可)をお知らせください。
・ハンドルネームのみでのお申込みはご遠慮いただいております。

◇ 会場の詳細は、お申込み受付後に直接ご連絡いたします。

◇ 終了後は、近くのお店で懇親会を行います(会費別途)。参加をご希望の方は、読書会お申込の際にお知らせください。

◇ 定員になり次第、締め切らせていただきますのでご了承ください。

神戸翻訳ミステリー読書会 世話人:末原 睦美
後援:翻訳ミステリー大賞シンジケート