※おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望のかたは、下記の南東京読書会専用アドレスまでご連絡ください。(5月17日追記)
伯爵 「カーソン、課題書は決まったのかね」
カーソン 「旦那さま、その件でご相談が……アジアの小説がすごいという評判を聞きまして、台湾の呉明益『自転車泥棒』や韓国のチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』などあれこれ読んでみたところ、どれもおもしろくてかえって選べなくなりまして」
伯爵 「ふむ。では、最近読んで〝うはあ〟と何度もうならされたケン・リュウ『母の記憶に』でどうだろう。なぜこれを積んだままにしておいたのかと後悔したくらいだよ。いかすぞケン・リュウ、強いぞケン・リュウ!」
カーソン 「おことばですが、旦那さま、わたくしSFは門外漢でして、お客さまをお迎えするにはいささか心もとなく……」
伯爵 「短篇集だからどこから読んでもいいし、とっつきやすい。それに、ケン・リュウのルーツである中国を題材にした作品も多く収録されていてね、SF初心者でも楽しめること請け合いだ」
カーソン 「し、しかし旦那さま、16篇もあっては――」
伯爵 「ふっふっふ、単行本から9篇をとった文庫版が5月23日に発売されるのだよ! だから『母の記憶に』を選んだんだ、もろもろ考えてのうえなのだよ、はーっはっは!」
と、伯爵もキャラが変わってしまうほど大興奮のケン・リュウ『母の記憶に』が今回の課題書です。中国SFが来ている、との噂がどこからともなく聞こえてくるきょうこのごろ。中国系アメリカ人の作家ケン・リュウの短篇集を読んでみませんか。
中国をテーマにした作品など、収録作が多彩なのが本書の特長なので、単行本を会の課題書としますが、いろいろなかたにお越しいただけるよう、5月23日に刊行される文庫版でのご参加も受け付けます(ただし、文庫本未収録の作品も読書会ではディスカッションの対象となりますので、その点はご承知おきください)。
ケン・リュウの魅力を語り合いたいかた、ケン・リュウもSFも読んでみたいけどなんとなく二の足を踏んでいたかた、ミステリファンもSFファンも中国ファンも、どなたさまも気軽にご参加ください。また、ふだんあまり翻訳小説を読まないかたも、『母の記憶に』を試しに読んでみて、興味がわいたらぜひ読書会にもお越しください。お待ちしています!
開催日 2019年6月9日(日)
場 所 渋谷駅/表参道駅近くの会議室
(お申し込みくださったかたに直接、連絡いたします)
時 間 午後2時開場 2時30分開始 4時30分終了
(その後、懇親会の予定あり)
課題書 『母の記憶に』単行本
(ケン・リュウ著/古沢嘉通、幹遙子、市田泉訳/早川書房)
*5月23日刊の文庫版『母の記憶に』でも可。
当日までに読了のうえ、ご参加ください。
参加費 500円(会場費など)。
当日、受付でお支払ください。
*飲み物が必要なかたはご自身でご用意願います。
参加方法 minamitokyo.dokusho@gmail.comまで下記のフォーマットに
ご記入のうえ、ご連絡ください。
メールでの申し込み受付開始は5月12日(日)午後8時。
また終了後、近辺の店で懇親会を開催します(会費別途、4500円前後を予定)。詳細は参加希望のかたにメールでお知らせします。こちらへの出欠もご記入ください。
ご連先電話番号(携帯可):
懇親会への参加:希望する/希望しない
定員になり次第、募集を締め切らせていただきます。
南東京読書会世話人 栗木さつき 国弘喜美代(ツイッターアカウント@CholoKimiyo)
後援 翻訳ミステリーシンジケート