おかげさまで満席となりましたので募集を締め切ります。キャンセル待ちを希望されるかたは minamitokyo.dokusho@gmail.com までご連絡ください。(4月30日追記)

伯爵「近ごろ、全国各地で、翻訳ミステリー読書会なるものが盛んだそうだな」

執事「はい、さようで、旦那さま」

伯爵「北は札幌から南は熊本まで、熱心な世話人が奮闘しているとか。それに、ここ東京では、東東京、西東京に続いて、北東京、多摩南と読書会が立ちあがったそうじゃないか」

執事「はい、そのようで」

伯爵「だが、東、西、北ときたあと、なぜ多摩南なんだ? シンプルな『南』とくるのが順当だろうに。言いたくはないがね、『南』には長年、陽が当たらなかった。南なのに。そりゃ、たしかに『東』は偉大だ。なんといっても太陽が昇る方角だからな。それに『西』も負けてはいない。バカボンのパパ的に言えば『西から昇ったお日さまが〜ひがし〜にし〜ず〜む〜』のだからね。かたや『北』はといえば、ネットで『キタ━━(゚∀゚)━━!』と表記されるほど祝祭的な意味あいをもつ。で、南は? 南はどうなんだ?」

執事「……」(話の流れがつかめません、旦那さま……)

伯爵「考えてみるがいい、有名人にだって南の名のつく者は多いぞ。何を隠そう、私が生まれて初めて買ったシングルレコードは、○沙織の『17才』。だーれもいないうみ〜、ふたりの愛を確かめたくって〜。熱唱してしまうほど、可愛かったなあ。それに○○伸介もいる。NHK『お笑いオンステージ』の『減点パパ』のコーナー、似顔絵もうまかったし、ぬくもりのある司会がよかったぞ」

執事「……」(あまりにも昭和の話で、みなさん、なんの話かちんぷんかんぷんでは……それに○○伸介は漢字が違うんじゃ……)

伯爵「そろそろ、虐げられてきた『南』も蜂起せねばならん。南東京翻訳ミステリー読書会を立ちあげるぞ! 全国の最寄り駅南口を利用している諸君も、そうでない諸君も、南東京読書会に集結だ! さて、肝心の課題書だが、何かおススメ本はあるかね、カーソン?」

執事「ございます、ございます、旦那さま。フェルディナント・フォン・シーラッハの新作『禁忌』をぜひ! わたくし、この本を読み返したのですが、何度読んでも何が起こったのかさっぱりわからないのでございます。ですから、みなさまのお智恵を拝借したいのです。シーラッハが仕掛けた深淵なる謎を解くヒントを、この愚かなるカーソンに教えていただきたいのです!!」

伯爵「おお、長々としゃべったな。熱い、熱いぞ、カーソン!!」


……と、前置きが長くなりましたが、満を持して、第1回南東京読書会を開催いたします。

いちど読んだだけでは、なんのことやら雲をつかむようだった『禁忌』のストーリー。読後、布団のなかで、悶々と考えつづけましたが、やっぱりよくわからない。それなのに、ふしぎと気持ちをとらえて離さない。これまでのシーラッハ作品とはまたべつの輝きを放つ作品です。みなさまのご感想をうかがうのを楽しみにしております。

今回は第1回の南東京読書会ですから、世話人もまだひよっこです。読書会は初めてというかたも(もちろん他の読書会に参加経験のあるかたも)奮ってご参加ください。一緒に楽しんでいきましょう。そして懇親会では、好きな作家や作品の話題で大いに盛りあがりましょう!

開催日:2015年5月30日(土)

場所:渋谷駅/表参道駅近くの会議室(お申し込みくださったかたに直接、連絡いたします)

時間:午後2時開場 2時30分開始 4時30分終了(その後、懇親会の予定あり)

課題作:『禁忌』フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一訳/東京創元社 当日までに読了のうえ、ご参加ください。

参加費:500円、学生200円(会場費など)。当日、受付でお支払ください。

 *飲み物が必要なかたはご自身でご用意願います。

定員:20名。20名になり次第、募集を締め切らせていただきます。

【参加方法】

読書会専用アカウント minamitokyo.dokusho@gmail.com まで下記のフォーマットにご記入のうえ、ご連絡ください。また終了後、近辺の店で懇親会を開催します(会費別途、4500円前後)。こちらへの出欠もご記入ください。

なお、申し込み受付は、4月20日(月)午後8時に開始いたします。

お名前(ご本名フルネームまたは著訳書のペンネーム):

ご連先電話番号(携帯可):

区分(該当しないものを消してください):一般/学生

懇親会への参加:希望する/希望しない

南東京読書会世話人 栗木さつき 国弘喜美代(ツイッターアカウント @CholoKimiyo

後援 翻訳ミステリーシンジケート

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