おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちを希望される方は minamitokyo.dokusho@gmail.com までご連絡ください。(5月5日追記)
伯爵「いよいよ、ゴールデンウィークが始まるな、カーソン」
執事「はい、さようで、旦那さま」
伯爵「せっかくのゴールデンウィークだ、おまえも少しばかり骨休みするといい。なにか連休中にしたいことはあるかね?」
執事「ありがとうございます! わたくし、なにを隠そうハルキストでございまして、あの上下巻の新刊をじっくり読ませていただければと」
伯爵「おお、カーソンはハルキストだったのか! 僕とは趣味が違うな、やれやれ」
執事「……(僕とかやれやれとか……お読みになっているじゃありませんか)」
伯爵「わたしはだね、なんといってもル・カレストだ。いや変な造語だな、ジョニイストか。これも妙だな。とにかくジョン・ル・カレの大ファンなんだよ! 同時代をすごせたことを、これほど光栄に思う作家はいない。自伝『地下道の鳩』が出版されたんだが、これまためっぽう面白い」
執事「わたくしも評判の自伝を読みたいと思っていたところでございます。ただ、ル・カレの最高傑作との呼び声も高い『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』をいま読んでいる最中なので、これを読みおえたら自伝にとりかかろうかと」
伯爵「いい趣味だぞ、カーソン。わたしはね、読書にはいろいろなかたちがあると思っておる。気軽なハイキングにでかけるような気持ちで読める本もあれば、仰ぎみる崇高な山に登るつもりで挑む本もある。ル・カレは、その両方の特徴を兼ね備えた作品を書く稀有な作家だよ。次回の読書会の課題書はル・カレにしようじゃないか」
執事「承りました。それで、作品はいずれにいたしましょう?」
伯爵「おまえが読んでいる最中の『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』にしよう。ストーリーもさることながら、人物描写が見事でうなったよ」
執事「わたくし、スマイリー三部作と呼ばれるシリーズのほかの二作を読んでおりませんが、それでもよろしいでしょうか?」
伯爵「かまわん、かまわん。だが、三部作をすべて読めばいっそう愉しめること間違いなしだ。かの村上春樹氏もシリーズ二作目の『スクールボーイ閣下』を「僕は三度読んで、そのたびに興奮した」と絶賛したそうだぞ。あわせて自伝も読めば面白さ百倍だ!」
……と、前置きが長くなりましたが、第7回南東京読書会を開催いたします。
ジョージ・スマイリーを主人公にしたスマイリー三部作と呼ばれるシリーズ第一作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』が課題書です。シリーズのほかの二作『スクールボーイ閣下』、『スマイリーと仲間たち』を読破して参加なさればいっそう作品世界を愉しめると想像します。また課題書は2011年に映画化され、『裏切りのサーカス』という邦題で公開されました。主演のゲイリー・オールドマンの演技が渋くてすばらしい。「サーカス」っていったいなに? その謎は課題書を読めば解けます! そして巷で話題沸騰の自伝『地下道の鳩』もお時間があればぜひ。面白さが倍増すること間違いなし!
当日は、『誰よりも狙われた男』など近年のル・カレの作品や自伝『地下道の鳩』の翻訳を手がけられた加賀山卓朗氏をゲストにお招きいたします!
開催日 2017年5月27日(土)
場所 渋谷駅/表参道駅近くの会議室(お申し込みくださったかたに直接、連絡いたします)
時間 午後2時開場 2時30分開始 4時30分終了(その後、懇親会の予定あり)
課題作 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』ジョン・ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫(もしくは絶版ではありますが菊池光訳)を読了のうえ、ご参加ください。
参加費 500円(会場費など)。当日、受付でお支払ください。
*飲み物が必要なかたはご自身でご用意願います。
参加方法 minamitokyo.dokusho@gmail.com まで下記のフォーマットにご記入のうえ、ご連絡ください。また終了後、近辺の店で懇親会を開催します(会費別途、4500円前後)。詳細は参加希望のかたにメールでお知らせします。こちらへの出欠もご記入ください。
お名前(ご本名フルネームまたは著訳書のペンネーム):
ご連先電話番号(携帯可):
懇親会への参加:希望する/希望しない
- 定員になり次第、募集を締め切らせていただきます。
- 申し込み受付は、4月30日(日)午後8時に開始いたします。
南東京読書会世話人 栗木さつき 国弘喜美代(ツイッターアカウント @CholoKimiyo)
後援 翻訳ミステリー大賞シンジケート