満席のため締め切りました
翻訳ミステリーの世界には似つかわしくない話から入りますが、実はワタクシ白虎隊マニアです。タイムマシンがあったらあの日の飯盛山に行って「それ違うから! 燃えてるのお城じゃないから!」と教えたいと半ば本気で夢想するほどです。その白虎隊より一足早く、果敢にも官軍に戦いを挑み、散って行った少年達がいたのをご存知でしょうか。その名も二本松少年隊。
その二本松で読書会が開かれると聞き、そりゃもうおばさん胸熱の極みです。が、ここは名古屋。福島から遠く離れた名古屋。徳川御三家でありながら、当主・徳川慶勝は会津藩主松平容保の実の兄でありながら、光の速さで官軍に恭順した尾張藩。申し訳なくて二本松には顔向けできません。しかし慶勝もケツまくり野郎に見えて実はけっこういい仕事を……
あれ? 何の話でしたっけ?
ああ、そうだ、読書会だ。翻訳ミステリーだ。戊辰ではご迷惑をおかけしましたが、翻訳ミステリーを愛する気持ちは二本松も尾張も同じ! 同じだという証拠に、なんと第一回二本松読書会と第二回名古屋読書会は一日違いだ! 言ってることがほとんど意味不明だが気にするな! とにかく日本全国、翻訳ミステリーの維新が始まっとるぞと、そういうことだがや!
ってなわけで第二回名古屋読書会をやるよー。
課題図書は満を持して『クリスマスのフロスト』だ!
徳川慶勝が「ケツまくり野郎に見えて実はいい仕事をした男」だとすれば、このジャック・フロスト警部はケツまくりってぇより、むしろケツ。ケツそのもの。しかも拭いてないような。でも仕事はなぜかできるのだ。そうは見えないけど実はすごいのだ。でも、そこまですごくなくてもいいから、社会人としてもっと、なんつーか、その、なあ? と言いたくなるほど手のつけられない迷惑親父である。
不潔だし自分勝手だしいい加減だしセクハラするしのフロスト警部が大活躍、モジュラー型警察小説の傑作にして、「こんなに分厚いのに、あたし翻訳ミステリなんてロクに読んだことあれせんのに、あらあら読み出したら止まらんがや」という弩級のエンタメですぞ。2月にクリスマスなんてえ季節はずれだと? ちっちっ、そんなの気にするほどフロストはケツの穴の小さい男じゃないぜ。ケツだけどな。
そして今回は、同書を翻訳された芹澤恵さんもゲスト参加だ! フロスト親父のあれやこれやをたっぷり聞けるこのチャンス、名古屋読書会へきやぁせ。
ところでキミは覚えているかしら。第一回名古屋読書会のゲストは『ピザマンの事件簿』の翻訳者・鈴木恵さん。でもって今回は芹澤恵さん。なんだこれは。恵の園か。恵パラダイスか。ってことでスペシャル特典。「恵さん」は参加費を割り引くぞ! かつてこのシンジケートで、ここまで翻訳ミステリーと無関係な企画があったろうか(いやない)。
というわけでフロストファンも初心者も恵さんも、皆さんふるってお越し下さい。名古屋の熱気は霜も溶かすでよ!(わかるね?)
日時:2月25日(土)15:15〜17:45
(読書会後は打ち上げを予定しています)
場所:名駅近くのレンタル会議室
課題作品:『クリスマスのフロスト』(創元推理文庫)R.D.ウィングフィールド著/芹澤恵訳
定員:22名(幹事・ゲスト除く)
進行や人数によってはグループディスカッション形式をとる予定。
幹事:大矢博子・加藤篁
参加費:会議室代+飲み物代として一人1000円
学生及び恵さんは半額
◎申し込み方法
名古屋読書会専用アカウント cozymystery@nifty.com にメールでお申し込み下さい。件名に【読書会2/25】、メール本文にお名前とご連絡先電話番号(携帯電話も可)をお書き下さい。
◎課題作品は各自ご用意の上、当日までにお読みください。
◎定員に達しましたら、応募受付を締め切らせていただきます。
◎ご不明な点は上記の cozymystery@nifty.com までお問い合わせ下さい。