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第６回名古屋読書会〈途中のレヘイン〉のご案内
寒いですね。こんな寒い季節には味噌煮込み。まず半熟卵を崩す、あの瞬間がたまりません。え、あなたは卵は最後までとっておく派ですか。味噌のお出汁と一緒にご飯に乗せる、と？ おお、どえりゃあ美味そうでかんがや。いやでもやっぱり最初に崩して、とろりとした黄身を麺に搦めて……。
物にはすべて順序というものがあります。乾杯はとりあえずビール。調味料はさしすせそ。ディナーは食前酒から。謎解きはディナーの後で。そしてシリーズ物のミステリは第一作から。
……シリーズ物は第一作から？ そんなの誰が決めた？
というわけで、今回の課題図書はこれだ！
デニス・レヘイン『愛しき者はすべて去りゆく』（鎌田三平訳・角川文庫）
探偵パトリック＆アンジーシリーズ既刊６作中、第４作。絶妙に中途半端。シリーズは順を追って読む派の人たちが気持ち悪さに身悶えしてるのが見えるよ。せめて２作目なら１作目と合わせて読む気にもなるが、４作目って。
いやしばし待て。これを選んだのには理由がある。シリーズ最高傑作の誉れが高いこと。３作目までを知らなくても問題ない内容であること。映画にもなっている（『ゴーン・ベイビー・ゴーン』）こと。議論のツボがはっきりしていること。そして。
ちょっと考えてみて下さいな。あなたの親しいお友達は、生まれたときから一緒に育ってきたわけじゃないはず。学校か、職場か、趣味の集まりか、つまりは人生の途中で出会った人のはず。親しくなったあとで「奥さんとそんな馴れ初めが！」なんてことを知るのも楽しいでしょ？ 途中から読んで気に入ったら遡る、そしたら一作目から順に読んでる人とは違った楽しみができるかも。それでもどうしても落ち着かない人は、止めはしない、１作目から読んで来い！
ゲストはレヘインの訳書も多く、３月には早川書房から『LIVE BY NIGHT（原題）』（こっちはルヘイン）が発行される翻訳家の加賀山卓朗さんだ！ 第３回のル・カレに続き二度目の来名。聞いちゃえ聞いちゃえ何でも聞いちゃえ！
そして今回の「参加費免除特典」は、デニス・レヘイン（ルヘイン）にちなんで「名字をよく読み間違われる人」！
中日ドラゴンズの山粼選手はヤマサキですヤマザキではありません。中日ドラゴンズの堂上兄弟はドノウエですドウジョウでもドウガミでもありません。中日ドラゴンズの吉川選手は……もういいですかそうですか。そんな経験をしょっちゅうしてる名字の方、複数の場合は抽選で１名が無料。（名字だけですよ。ファーストネームは対象外です）
なお、東東京のかっこいいフライヤーに触発され、我らが加藤篁幹事がムダにステキなフライヤーを作ってくれたよ。これを読めばいきなり４作目からでも大丈夫というシリーズ基礎知識の紹介付き。さあ、寒い名古屋の冬に、一緒に味噌煮込みで暖まろまい！ 卵は先でも後でもオッケーだ。
詳細
日時：2月23日（土）15:00〜18:00
※終了後に打ち上げを予定しています。
場所：名古屋駅新幹線口近くの会議室
課題作品：デニス・レヘイン著／鎌田三平訳『愛しき者はすべて去りゆく』角川文庫
定員：30名（幹事・ゲスト含む）
参加費：一般1,000円 学生500円 名字を読み間違われる人（１名）無料
◎申し込み方法
名古屋読書会専用アカウント cozymystery@nifty.com にメールでお申し込み下さい。件名に【読書会2/23】、メール本文にお名前とご連絡先電話番号をお書き下さい。
◎課題作品は各自ご用意の上、当日までにお読み下さい。
◎定員に達しましたら、応募受付を締め切らせていただきます。
◎ご不明な点は上記の cozymystery@nifty.com までお問い合わせ下さい。
ダウンロードはこちら→ムダにステキなフライヤー.pdf 