H.25.1.27 福島読書会レポート
その日の二本松は、天気は良かったものの、前日からの大雪で、物語の舞台スパータもかくやと思うほどの銀世界でありました。
そんな中開催された福島読書会ですが、レポート執筆担当を仰せつかった筆者がまさかの大失態!電車に乗り遅れて遅刻してしまいました。(その節は皆様大変申し訳ありませんでした)
心はあせりつつ、雪景色の中の電車というのもミステリアスな気分が高まるものです。
二本松駅に着くと、会場の交流センターはすぐ目の前。
おそるおそる会場の扉を開けると、すでに課題図書「HOG連続殺人」の話題で盛り上がっておりました。
「ベイネデイッティ教授のキャラクターがいいよねー」
お、ちょうどキャラ萌えな話題の真っ最中のときに入ってしまったようです。
「教授の出てくる続編が読みたい」
「ロン・ジェントリィは見た目が良いという設定だけど」
「ロマンスはいらない」
「女性として読んでみて、ジャネットが好き」
女の人は登場人物に感情移入して読む傾向があることがわかりましたとは男性の声。
そうなのかなあ?
ここで話を私がたどり着く前の話題に戻すと、今回の参加者は9名。そのうち3名は、最後まで犯人がわからなかったそうです。
ということは、半数以上が真相を看破していたということに・・・。
しかし、
「犯人が当たりやすいにもかかわらず、読んでいて面白い」
「犯人が分かっても分からなくても面白い」
「きちんと伏線をはってフェアプレイに徹しており、好感が持てる」
など、欠点が評価を下げるというより、それを補ってあまりある面白さに、皆さん好印象を持たれたようです。
また、エラリー・クイーンからの影響にも触れた上で、「読者への挑戦状を差し挟むことができる」という意見が出ました。場所は21章の前。
未読でこれから読むという方は、ぜひデアンドリアからの挑戦を受けたつもりで読まれてみてはいかがでしょうか?
そのほか「某巨匠の古典的名作に似ている」とかネタバレな話題も多かったのですが、「最後の1行が効いている」というのが何といっても全員の共通の感想でした。
「最初の1文も秀逸」
「第1章全部が伏線」
という意見も。
福島読書会でいつも素敵な資料を作ってくださる幹事のSさん。
今回も渾身の出来だったのですが、その最終ページになぜか大山倍達極真会総裁の写真が・・・。
あれ?牛じゃなくて豚だよね?
それとも福島読書会の飛鳥拳とも言われる(?)A氏を指し示しているのか?
謎は深まるばかり…。
HOGの謎が解けた方には、きっと福島読書会最大のこの謎も解けることでしょう。
参加された皆さま、今回も楽しい時間をありがとうございました。
福島読書会AtoZ会員番号1番MY子