お久しぶりです。
前回は家庭の事情で世話人業を丸投げしてしまいましたが(千葉読書会に本会参加だけって、とても新鮮な体験でした)、無事復帰しましたレギュラー幹事です。
ではさっそく。今回の課題書はこれです!
「ええと、次回は何か冒険小説で考えますねー」なんていっていたのをぶっちぎってこれ(スミマセン)。「いまルへインでやるなら『ザ・ドロップ』じゃない?」との声もスルーしてこれ。だってこの圧倒的な読後感を、ネタバレの心配なく語りあいたいじゃありませんかっ(←おちつけ)
じつは今回の課題書はコグリン家サーガ三部作(『運命の日』『夜に生きる』『過ぎ去りし世界』)の三作めです。実質的には二部作の第二部後半といってもいいかもしれません。
でも大丈夫!
アレックスのあとにイレーヌを楽しめたわたしたちに怖いものはありません。
スタンドアロンのように読んでも、あるいはここからさかのぼって読んでも充分に楽しめます。
『過ぎ去りし世界』は引退したギャング、ジョー・コグリンを主人公とする物語で、三部作の締めくくりとはいえ「ああ、ジョーのお兄さんにもいろいろあったのね(『運命の日』)」「ジョーも若いころいろいろあったのね(『夜に生きる』)」という部分をとりあえずざっくり受け入れてしまえば、問題なく物語に没頭できます。何せジョーは引退してこれといった敵もなく、男手ひとつで息子を育てる身であるはずなのに、なぜか冒頭から命を狙われているのですから。
もちろん、どうしても気になるというかたは第一部から順にどうぞ。先ほどはヒドイ紹介のしかたをしてしまいましたが、『運命の日』はボストン市警の若き巡査ダニー・コグリンを主人公とし、第一次世界大戦末期から禁酒法施行までの時代を、そこここに実在の人物も登場させつつ描いた重厚な歴史ドラマ、また『夜に生きる』はボストン市警幹部の息子(にしてダニーの弟)でありながらギャングの手下となったジョーが対立組織のボスの情婦と恋に落ちてしまったため運命を狂わせていくが、やがて……という話で、どちらもオススメです。
読書会へのご参加は、『過ぎ去りし世界』のみ読了していればOKです。
そして今回は、課題書を翻訳された加賀山卓朗さんをゲストとしてお迎えします。加賀山さんはルへインを長くお訳しですが、この三部作についてはとくに強い思い入れをお持ちのご様子(たぶん)。どんなお話がうかがえるか、とても楽しみです。
それでは、みなさまのご参加をお待ちしております。
日 時: 6月25日(土)15:50〜17:50(二次会別途予定)
場 所: JR千葉駅より徒歩10分程度
(詳細は参加申込者に直接ご連絡します)
課題書:『過ぎ去りし世界』
デニス・ルへイン著、加賀山卓朗・訳(早川書房)
定 員: 20名(幹事・ゲスト除く)
参加費: 一般 500円、学生無料
※二次会につきましては参加費別途です。
☆お申し込み方法
千葉読書会専用アカウント chiba.honmys@gmail.com にメールでお申し込みください。
件名に「6/25読書会」、メール本文に以下の定型をコピー&ペーストのうえ必要事項をご記入ください。
お名前(ご本名フルネーム):
ご連絡先電話番号(半角、ハイフンで区切ってご記入ください):
区分(該当しないものを消してください): 一般/学生/未成年
二次会:参加/不参加
☆課題書は各自ご用意のうえ、当日までにお読みください。
☆先着順で受けつけ、定員に達しましたら締切といたします。
☆ご不明な点は chiba.honmys@gmail.com までお問い合わせください。