※受付を終了しました。(6月14日追記)
今年度も前半から年間ベスト級の翻訳ミステリが目白押し、あした読む本にも迷うきょうこのごろ、みなさまいかがお過ごしですか。
さて、お久しぶりの千葉読書会、今回の課題書はこちらです。
33歳の訪問看護師マイロ・スレイドには、人にいえない秘密があります。ときどき頭のなかで圧倒的な“要求”が起こり、それを満たさずにいると頭がひどく圧迫され、ほかのことが考えられなくなってしまうのです。
その“要求”は、未開封のジャムの蓋をあけることだったり、ある単語を人が口にするのを聞くことだったり(しかも「○○っていって?」とお願いしていわせるのではなく、自然な文脈で口にされないと駄目)、ボーリングでストライクを出すことだったり……ほかにもいろいろあるのですが、妻にさえ秘密にしているため、“要求”を満たすのはなかなかたいへん。
そんなマイロが、ある日公園でビデオカメラとテープを発見します。放置されたものらしいと確認したあと持ちかえり、テープを再生してみると、そこには誰にもいえない心の重荷を告白する若い女性が映っていました。みずからも長く秘密を抱えてきた身のマイロはいたく共感し、この女性のために何かしたい、すくなくともこのテープを返したい、と思います。生きているかどうかすらわからないこの女性を探しはじめ、すったもんだの末にマイロの行きつく先は?
本書には、三月度の七福神で(その月の一冊ではないながら)酒井さんと杉江さんが言及されています(→こちら)。
さらに、杉江さんは「翻訳メ~ン」の3月号でも取りあげていらっしゃいます(3:05のあたりから)。
酒井さんお書きのとおりミステリ度は低いのですが、いろんな感想が出てきそう、と思い取りあげました。読み心地軽やか、一見ゆるふわなようでいて、じつは案外クレバーな小説かも。というのが世話人の読後の感触です。
とりあえず、冒頭を読んだだけでアオハタのジャムを買ってきてキュッ、ポン!と開封したくなりますよ、きっと。
会の前半は課題書についてのディスカッション、後半は「次に読む1冊」についてのおしゃべりです。課題書に関連した、あるいは課題書を読んでいて連想したオススメの1冊があれば紹介してください。とくに思いつかなければ「きょうはパスします」「聞くだけにします」でもOKです。
みなさまのご参加をお待ちしています。
場 所:JR千葉駅より徒歩10分程度の会場
(詳細はお申込みへの返信でご案内します)
課題書:『マイロ・スレイドにうってつけの秘密』
マシュー・ディックス著、髙山祥子訳(創元推理文庫)
定 員:15名(幹事・ゲスト除く)
参加費:一般 500円、学生無料
※二次会については参加費別途です
千葉読書会専用アカウント chiba.honmys@gmail.com にメールでお申し込みください。
件名に「6/16読書会」、メール本文に以下の定型をコピー&ペーストのうえ必要事項をご記入ください。
電話番号(半角数字を半角ハイフンで区切ってご記入ください):
区分(該当しないものを消してください):一般/学生/未成年
二次会(該当しないものを消してください):参加/不参加
☆課題書は各自ご用意のうえ、当日までにお読みください。
☆先着順で受けつけ、定員に達しましたら締切といたします。
☆ご不明な点は chiba.honmys@gmail.com までお問い合わせください。