第十二回翻訳ミステリー大賞受賞者のコメントが届きましたので掲載いたします。四名を代表して池央耿さんより受賞のおことばを頂戴しました。
 本来なら贈賞式の壇上でお話しいただくところでしたが、今年も会場に集まっての開催はかないませんでした。受賞作の訳者、編集者という壇上のお二人を想像しながらごらんください。

大賞受賞作『指差す標識の事例』(イーアン・ペアーズ)翻訳者・池央耿・東江一紀・宮脇孝雄・日暮雅通

 この度は栄えある賞を賜り、何はともあれ、読者諸賢、ならびに関係各位に深く感謝いたしております。文章と名のつく作品は筆者を離れて独り歩きする常ですが、一冊の本にはその上梓に携わった大勢の思いが結晶しています。その意味で、今般の褒賞は、日ごろ表立たずに制作の現場で努力を傾けておいでの方々の労をねぎらうものでもあって、慶賀の至りです。いずれこのことが何らかの形で本国にまで伝われば、原作者のイーアン・ペアーズ氏も思わずにんまりするのではありますまいか。これをきっかけに、歴史ミステリの傑作と呼び声高いこの雄編がさらに読者を誘い、延いては本書の寿命を長くすることを願って已みません。重ねて有難うございました。
                            池央耿

大賞受賞作『指差す標識の事例』東京創元社編集部・桑野崇

 四部構成の歴史ミステリを四人の翻訳者が手がけるというこの『指差す標識の事例』には、ぜひともこの翻訳ミステリー大賞を受賞して欲しいと願っていましたので、今回の受賞は何よりも嬉しく思っております。
 共訳者のお一人、故・東江一紀先生は、『犬の力』で第1回の翻訳ミステリー大賞を受賞されました。それから12年後、再びこの翻訳ミステリー大賞を受賞されたことになります。そのような作品に携われたことを、編集者として大変光栄に思っています。
 皆様本当にありがとうございました。

 

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第十一回大賞受賞作

第十回大賞受賞作

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●第一回大賞受賞作

 

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