おかげさまで満席となりましたので募集を締め切ります。キャンセル待ちを希望されるかたは chiba.honmys@gmail.com までご連絡ください。(2月23日追記)

 熱海をはさんだため、ずいぶん久しぶりのご案内となりました。
 第9回千葉翻訳ミステリー読書会開催です。
 今回取りあげるのは、昨夏、小学館文庫より復刊なったスティーヴン・キング『グリーン・マイル』

 まあ上下巻ではあるんですが、キング先生にしては短い。そしてほかのキング作品とのリンクがほとんどない。
 そのわりに、“らしい”要素はたっぷりなのです。
 そんなわけで、“キング山脈”になんとなく一歩を踏みだせずにいる、というかたが初めて読む一作としてもぴったりではないでしょうか。
 
 いやしかしスティーヴン・キングですよキング先生ですよどうしましょう。一筋縄ではいかない大作家を俎上に載せるときは世話人も緊張します。

 そこで苦しいときのゲスト頼み。今回は、課題書をはじめキング作品を多数お訳しで、しかもご自身長年のキングファンでいらっしゃる白石朗さんをお招きします(ちなみに白石さんお薦めのキングはこちら。そしてなんとなんと、本告知にもお言葉をいただきました。このページをずずいと下までご覧くださいませ)。

 『グリーン・マイル』といえばフランク・ダラボン監督の映画化作品も有名ですね。昨年末にはBlu-ray/DVDも再発されました。
 お正月にはBSでも放映されていましたね。
 でも「映画観たからいっかー」と、読まずにいるのはもったいない。

 みなさまのご参加をお待ちしております。

日 時: 3月14日(土)15:50〜17:50(二次会別途予定)

場 所: JR千葉駅より徒歩10分程度
    (詳細は参加申込者に直接ご連絡します)

課題書:『グリーン・マイル』(上・下)
    スティーヴン・キング著、白石朗・訳(小学館文庫)

定 員: 20名(幹事・ゲスト除く)

参加費: 一般 1000円  学生 500円(会場・資料印刷代等実費)
     ※二次会につきましては参加費別途です。

☆ お申し込み方法
 千葉読書会専用アカウント chiba.honmys@gmail.com にメールでお申し込みください。
 件名に「3/14読書会」、メール本文に以下の定型をコピー&ペーストのうえ必要事項をご記入ください。

お名前(ご本名フルネーム):
ご連絡先電話番号(半角、ハイフンで区切ってご記入ください):
区分(該当しないものを消してください): 一般/学生/未成年
二次会への参加を希望:します/しません 

☆ 課題書は各自ご用意のうえ、当日までにお読みください。
☆ 先着順で受けつけ、定員に達しましたら締切といたします。
☆ ご不明な点は chiba.honmys@gmail.com までお問い合わせください。

 

■課題書訳者のひとこと■

 ミステリマガジンの3月号を読んでいたら、北上次郎氏の連載〈勝手に文庫解説〉でロバート・ドレイパーの『ハドリアヌスの長城』(三川基好訳/文春文庫)がとりあげられ、この作品とならんで思い出される刑務所小説の一冊として『グリーン・マイル』があげられていて、うれしくなってしまいました。北上さんもお書きですが、キングには『ショーシャンクの空に』という題名で映画になった「刑務所のリタ・ヘイワース」という、おなじく刑務所を舞台にした傑作中篇もあります(中篇集『ゴールデンボーイ』所収/浅倉久志訳)。

 この二作はともにフランク・ダラボン監督によって映画化され、どちらもいまにいたるまで人気作品のようです。ツイッターなどで拝見したところ、『グリーンマイル』(映画邦題にはナカグロがありません)を中学や高校の授業の一環で見た方も多いとか。いまの若者がうらやましいぞ。

 ただし、キング作品にかぎらず映画を見ただけで原作の小説まで読んだつもりになってしまうのはあまりにももったいない。ストーリーを映画で知っているからいまさら読んでも……と思われる向きもあるかもしれませんが、これまたキング作品にかぎらず(いや、キング作品なればこそ)ストーリーを知っていればこそ味わえる妙味がある。私的にはその妙味がもっとも味わえるキング作品が『グリーン・マイル』ではないかと思います。本で初めてこの作品にふれる方、映画をごらんでも原作は初めての方、そしてもちろん両方をご存じの方など、さまざまな方のご感想をうかがえる機会をいまから楽しみにしています。

 最後にひとつだけお願い。本書は昨年よそおいも新たに藤田新策さんの装画で小学館文庫から再刊されました(し、本文にもこそこそと手を加えたりバグをつぶしたりしました)ので、できれば&お気が向きましたら、この機会にハンディな文庫版をお手にとっていただけたら……なんて思っています。

 

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