満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は専用アドレスまでご連絡ください。

「ご主人さま、翻訳ミステリー札幌読書会より招待状が届いております」

「招待状?」

「来る2月16日土曜日午後より読書会を行うのでご出席あられたしとのことでございます」

「その読書会というのは何なんだ?」

「課題となる本を読んでその感想を述べあい、理解を深めることでさらなる読書の楽しみを知るという、いわば活字を愛する紳士淑女の嗜みともいうべき集まり、とでも申せましょうか。目下のところ全国10か所で行われている人気の催しでございます。」

「活字を愛する・・・といっても、僕は競馬新聞しか読まないのだぞ。まぁ確かに賭けに勝った時は出走表の馬の名前にキスしたい気分ではあるがね」

「よく承知しております。しかし、今回の課題は”ジーヴズの事件簿〜才智縦横の巻”というとても魅力的な読み物でございまして、ご主人さまにもお楽しみいただけるのではないかと拝察する次第でございます」

「一体どんな内容なんだ?」

「はい、やや知性に欠けるお気楽な主人とそれに仕える万能執事のお話しでございます」

「世の中には苦労する執事もいるものだな」

「いささか理解できないこともございません」

「お前は毎日本を読んでいるようだから、お前が行けばいいではないか」

「私はいつも夕食後に何か役に立つ本を読むことにしております。招待状に【執事同伴可】とございますので、お許しをいただけるのならばお伴をさせていただきとう存じます」

「おお!お前が一緒に行ってくれるなら心強い。そのなんとやらいう本を用意しておいてくれ。なに、心配するな、卒業試験における僕のゴール間際の追い込みは”オックスフォードのディープインパクト”の異名をとったくらいだからな。あっという間に読んでみせるさ」

「力強いお言葉、感服いたしました」

「それにしても2月の札幌ならば寒いだろうな。何を着ていこうか・・・」

「ごっ・・・ご主人様、申し訳ございません、私はその日は田舎の叔母を訪ねることになっておりまして、休暇をいただかねばならぬことを失念しておりました。お伴はできかねます。どうぞご主人様おひとりで雪まつり後の崩れた雪像をご堪能下さいませ。それでは失礼いたします。ご用のある時にはベルをお鳴らし下さい。ででで、では・・・」

「一体何なんだ??」

僕は執事が慌てて部屋を出ていった後、床に落ちた招待状を拾って眺めた。

なんとそこには素晴らしい特典が記されていたのだ。

【赤のカマーバンドに紫の靴下をお召しの方、無料】

「よしきたホーだ!!!」

【日時】2月16日(土)15:00〜17:00 (会場の都合により若干の変更の可能性あり)

【場所】市内のカフェ(参加者の方に別途ご案内いたします)

【課題図書】

『ジーヴズの事件簿〜才智縦横の巻』 P・Gウッドハウス著 岩永正勝・小山太一訳 (文春文庫)

もしくは 『比類なきジーヴス』 P・Gウッドハウス著 森村たまき訳 (国書刊行会)

※上記はどちらを読んでいただいてもけっこうです。尚、漫画も発売されており、当時の街並みや服装などを知るための副読本としてオススメです。(『プリーズ、ジーヴス』勝田文著 白泉社)

【定員】10名

【参加費】カフェの飲食代の実費負担(予定1,000円〜1,500円)

【特典その1】執事同伴可

【特典その2】赤のカマーバンドに紫の靴下でお越しの方無料

【二次会】別会費にて予定しております。

【お申込み方法】

札幌読書会専用アカウント sapporo.readingparty@gmail.com にメールでお申し込み下さい。

件名に 「札幌読書会 2/16」、メール本文にお名前(本名または著訳書のペンネーム、ハンドルネーム不可)とご連絡先電話番号をお書き下さい。二次会への参加のご希望の有無もお書き添えいただけると助かります。(当日変更可)

【課題図書】

各自ご用意のうえ、当日までにお読みください。

【受付期間】

先着順で受け付け、定員に達した段階で締め切らせていただきます。

【お問い合わせ】

ご不明な点があれば sapporo.readingparty@gmail.com までお気軽にお問い合わせ下さい。

【その他】

●今回は参加できないけれど、都合があえばいつか参加したいと思っている方はぜひご連絡下さい。今後の企画の際に優先的にご案内をさせていただきます。

●興味はあるけれど一人で参加するのは躊躇いがある、札幌は遠いので地元で読書会はできないのだろうか?などといったお声にもできるだけお応えしたいと考えております。遠慮なくご連絡下さい。

【次々回予告】

第4回札幌読書会は5/18(予定)、課題本は『推定無罪』(スコット・トゥロー著 上田公子訳 文春文庫)です。

言わずと知れた法廷ミステリーの金字塔。読みだしたら真相が明らかになるまでページをめくる手がとまらなくなること必至の作品です。上下巻に分かれていますが、まだまだ時間がたっぷりありますので、どうぞご自分のペースでゆっくりとお読みください。

オプションとしてハリソン・フォード主演の映画や昨年刊行された続編の『無罪』などを併せて楽しまれたら5月はあっという間にやってくるかもしれませんね。(もちろん参加条件としては『推定無罪』のみ読了して下さればOKです)

4月中旬頃に正式に告知をいたしますのでお楽しみに。

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