四国で読書会をやりたい……
全国15か所で各地方読書会が開催され、どの地域も大にぎわいとなったいま、全国読書会仕掛け人としてのいちばん切なる願いはそれでした。右側の「翻訳ミステリー読書会全国MAP」をご覧になればおわかりのとおり、四国ではまだシンジケート後援の読書会がおこなわれていません。これまで、地元の人に何度か打診したことがありますが、開催までには至りませんでした。
いろいろ考えたすえ、今年の春についにひらめきました。
そうだ、大塚国際美術館に協力してもらおう!
大塚国際美術館というのは、徳島県鳴門市にある日本最大の私立美術館(Wikipediaはこちら)。ここには、おもに西洋の名画1,000点余りを陶板画化したもの(すべて実物大)が常設展示されています。
【大塚国際美術館展示作品「システィナ礼拝堂」】
この美術館では、名画を楽しむためのさまざまなイベントやギャラリートーク(館内ツアー)などが常時おこなわれています。現在は、テルマエ・ロマエツアー、怖い絵ツアー、週末ギャラリートークなどが開催されているようです。
かつては2005年から約2年にわたって『ダ・ヴィンチ・コード』ツアーを開催し、このツアーだけで1万人以上のかたが参加してくださったと聞いています。わたし自身もこれまでに2度ここを訪れています(1度目は『ダ・ヴィンチ・コード』ツアー参加のため、2度目は雑誌の特集企画のため)。
『ダ・ヴィンチ・コード』ツアーと『テルマエ・ロマエ』ツアー
何しろここは、「最後の晩餐」の修復前と修復後の2枚の壁画が向き合った部屋があるわ、「岩窟の聖母」のロンドン版とルーヴル版が並んでいるわ、もちろん「モナ・リザ」もあるわ、玄関をはいるとすぐ実物大のシスティナ礼拝堂がどかんと構えているわ……ダン・ブラウン作品の読者にとっては夢のような場所です。
そんな美術館内で『インフェルノ』の読書会をやったらどうか、ついでに『インフェルノ』ツアーもやってもらったたらどうかと考えて、一か八かのつもりで提案してみたところ、美術館のかたがご快諾くださったので、ついに四国初のシンジケート後援翻訳ミステリー読書会を特別開催できる運びになりました。大阪読書会の世話人のみなさんが手伝ってくれることになっています。
日時: 9月20日(土) 15時30分から17時 (美術館の開館時刻は9時30分から17時)
参加費: 美術館の入館料のみ、読書会自体は無料
定員: 30名程度
会場: 別館2階オープンスペース
課題書: ダン・ブラウン著 『インフェルノ』(上・下、角川書店)
課題書は各自でご購入のうえ、かならず読了してご参加ください。紙でも電子版でもかまいません。
このほか、当日は館内で以下の2つを実施します。(どちらも参加費無料、要入館料、予約可)
(1) 美術館スタッフによるギャラリートーク「地獄へようこそ…」
『インフェルノ』やダンテにまつわる館内作品の解説。所要時間45分程度。
9月20日は12時30分からと15時30分からの2回開催。読書会参加者は12時30分の回に参加してください。
このギャラリートークだけは、9月13日、14日、15日、21日にも12時30分からおこなわれます。
(2) 越前のトークショー。『インフェルノ』をはじめとするダン・ブラウン作品の翻訳にまつわるエピソードを、登場する美術作品の話を中心にお話しします。14時から15時まで、1時間程度。
読書会参加者は、ぜひそちらにも合わせて参加してください。(もちろん、読書会だけ、あるいは(1)(2)だけの参加でもかまいません)
読書会は越前のブログ「翻訳百景」の主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援)、(1)と(2)は大塚国際美術館の主催という形になります。
読書会への参加を希望なさるかたは、office.hyakkei@gmail.com 宛にメールをお送りください。本名または著訳書のペンネーム(ハンドルのみは不可)、当日連絡のつきやすい電話番号または携帯メールアドレス(PCと同じアドレスの場合はその旨)をかならず書いてください。
(1)のギャラリートークについてはここ、(2)のトークショーについてはここに詳細が記載されています。お手数ですが、それぞれのページからご予約ください。
せっかくのよい機会なので、読書会に参加なさるかたは当日はなるべく早く(できれば開館時刻の9時半ごろに)お越しになって、ゆっくり館内をまわることをお薦めします。読書会終了後には近所で自由参加の宴会(別料金)をおこなう予定で、これに関しては読書会参加予定者宛に個別にメールでお知らせします。
大塚国際美術館へのアクセスはこちらを参考にしてください。関西方面からは日帰りがじゅうぶん可能で、バスを利用なさるのが便利です(大阪からの場合はこちらも参考になると思います)。 東京・福岡・札幌からの飛行機の時刻表はこちらです。
宿泊なさる場合、宿の手配は各自でお願いします。
その他、ご質問などがあれば、office.hyakkei@gmail.com へメールでお問い合わせください。
地元からのご参加、全国各地からのご参加の双方を心待ちにしています。四国で本格的な読書会を開催していく足がかりにしたいと考えているので、どうぞお誘い合わせのうえお越しください。
越前敏弥