翻訳ミステリーお料理の会の調理実習も、みなさまのおかげをもちまして順調に回数を重ねてまいりました。今回は第9回の調理実習のご案内です。
今回のテーマは、たまには古典もいいよね、ということで、デュ・モーリアの『レベッカ』を取りあげます。『レベッカ』の冒頭で主人公は、マンダレーのお屋敷で毎日、午後4時半に図書室の暖炉のまえで供されるお茶のことを回想します。今回はその場面に出てくる、クランペットをこしらえます。クランペットは、『レベッカ』以外にも、イギリスのお茶の時間が出てくる作品には、よく登場するのですが、果たしてどんなものやら、なんとな~く想像はつくけれど、実態は実はよくわからない、という声も耳にします。そういう意味では、今回も「読んだことはあるけれど、食べたことや作ったことはないもの」シリーズになるでしょうか?
マンダレーでは、クランペットと一緒に「何をはさんであるのか、謎めいた風味のとてもおいしいサンドウィッチ」も出てきた、とあります。定番のキュウリのサンドウィッチとあわせて、その謎のサンドウィッチも再現してみるつもりです。
『レベッカ』は原作も有名ですが、ヒッチコックの映画のほうも名作といわれています。そちらをご覧になった、という方も多いのでは? ということで、ゲストには、映画とミステリーをこよなく愛するあの方、シンジケートの偏愛レビュー「読んで、腐って、萌えつきて」でもおなじみの♪akira さんにおいでいただく予定です。原作と映画とでは、それぞれに愉しみどころがあるはず。『レベッカ』に限らず、そのあたりのお話などもうかがってみたいと思っています。
「クランペットには興味があるけれど、映画も見てないし、原作も読んでないからなあ」という方も、ぜひ前向きにご検討ください。お料理の会の調理実習は、テーマにした作品を未読でもOK。「映画は(もしくは原作は)好きだけど、お料理はあまり得意ではないんだよな」という方も、ご心配なく。当日は、3人~5人ぐらいのグループに分かれて、ああでもない、こうでもないと愉しく手を動かしているうちに、いつの間にかおいしいものが出来上がっている、というのが毎度のこと。どんな方にもきっと愉しんでいただけることと思います。
詳細
日時:11月25日(土)13:30~17:00 (受付 13:15~)
場所:渋谷駅近くの施設の調理室
*ご参加のみなさまには、のちほど詳しい場所をお知らせいたします。
持ち物:エプロン、タオル(手を拭くためのもの)、三角巾(お使いにならない方は髪の毛が垂れてこない工夫をお願いいたします)
定員:15名(世話人、お手伝いを除く)
参加費:1500円(会場費、材料代、諸経費、保険込み、紅茶(もしくはコーヒー)のサーヴィスつき)
今回の割引:
モンテカルロにいらしたことのある方。
『レベッカ』の主人公は、マンダレーのあるじとモンテカルロで出会います。それにちなんで今回は出張でも、ご旅行でも、モンテカルロに滞在したことがあるという方、500円割引させていただきます。現地の写真をご持参いただければ、なおのこと嬉しいです。
申込方法
*mys.cooking@gmail.comまでメールでお申し込みください。
申し込み後、数日以内に確認のメールを差しあげます。
*件名は「11月25日 調理実習」でお願いいたします。
*調理実習ではオーヴンや包丁を使用しますので、安全を考えて、当日のみの行事保険に加入いたします。保険の加入に必要となりますので、お申し込みのメールの本文に以下の内容をお書きください。
・お名前
・ご住所
・ご連絡先電話番号
*割引適用になる方は、その旨もお知らせいただけますと幸いです。
略式ではありますが、イギリス式お茶の時間と映画にまつわるおしゃべりで、愉しいひと時をご一緒できますよう。みなさまもご参加、心よりお待ち申しあげています。
『翻訳ミステリーお料理の会』世話人一同
◆翻訳ミステリーお料理の会レポート・バックナンバー
- 2013-12-14 第1回調理実習レポート“ハンナのクッキー”をつくってみました(執筆者・芹澤恵)
- 2014-07-04 第2回調理実習レポート“ミントソース”なるもの(執筆者・芹澤恵)
- 2014-10-09 第3回調理実習レポート ルバーブってなに?(執筆者・芹澤恵)
- 2015-05-31 第4回調理実習レポート ピッツア奮闘記(執筆者・芹澤恵)
- 2015-11-27 第5回調理実習レポート みかんドレッシングのにんじんサラダ&マカロニチーズ(執筆者・上條ひろみ)
- 2016-07-23 第6回調理実習レポート エスニックな昼下がり(執筆者・芹澤恵)
- 2016-12-10 第7回調理実習レポート スペンサーの食卓(執筆者・よしだ熊猫)
- 2017-06-17 第8回調理実習レポート ニール・ケアリーのチーズバーガー(執筆者・宮﨑裕子)
■翻訳ミステリーお料理の会 公式サイト http://mysterycooking.jimdo.com/